イベントの会場装飾はなぜ重要?タイプ別の装飾のポイントも合わせて紹介
展示会や周年祭、博覧会などのイベントは、新たな顧客開拓やパートナー企業との関係強化につながる良い機会です。
特に、イベントの会場装飾は、来場者の印象を大きく左右する重要な要素。装飾を工夫することで、来場者の満足度を高められることに加え、展示物の魅力も引き出すことができます。
今回の記事では、そんな会場装飾の重要性やポイントについて紹介していきます。
イベントにおける会場装飾の重要性
来場者がイベント会場を訪れた際に、一番最初に目にするものは「装飾」でしょう。イベントのテーマやコンセプトに即した装飾を行うことで、来場者がコンセプトをより視覚的に理解できることに加え、来場者の体験価値を高めることができます。
写真映えがする装飾でイベントのSNS拡散を狙ったり、展示物の魅力を引き出すような空間をつくるなど、様々な工夫が可能です。装飾は、参加者の体験を向上させるだけでなく、イベントの集客や購買率にも繋がる、重要な要素だと言えます。
【タイプ別】イベントを盛り上げるための装飾のポイント
会場装飾に求められる役割や工夫できる点は、イベントのタイプによって大きく異なります。ここではイベントタイプ別に、装飾のポイントを具体例とともに紹介します。
展示会:伝えたいメッセージを明確にする
展示会では、各出展企業が個性のあるブースをデザインすることが想定されます。そのため、イベント主催者側は「企業がどのような出展を行うのか?」「来場者にどのような体験をしてもらいたいのか?」などを考え、イベントの趣旨や目的に沿った装飾を心がけると良いでしょう。
例えば、塗装業界で最大規模の総合展示会である「東京マルテー祭」では、コーポレートメッセージの「PAINTING TOMORROW」を壁面に出しつつ、床の塗装を各展示エリアの入り口へと展開。各企業が塗装業界の未来を見据えた展示を行っていることをアピールしました。
関連事例:第42回 東京マルテー祭
企画イベント:メリハリをつけた装飾を行う
製品発表会や周年祭などの企画イベントを行う場合は、来場者に会場そのものの雰囲気を楽しんでもらうことも大切です。広い会場では特に、メイン展示とサブ展示で照明や演出を分けることでメリハリをつけるなどして、全体の統一感はありつつも様々な雰囲気を楽しんでもらえる空間になると良いでしょう。
例えば “おとぎの国”をテーマにした、広島のイルミネーションイベント「ひろしまドリミネーション」の2019年開催版では、会場の中央に新しくシンボルを設置。時間によって光や語りかけの内容が変わるという特徴から、他のエリアとは違った雰囲気を演出でき、子どもも大人も魅了される空間を創造しました。
博覧会:歴史や文化の背景に沿った装飾を行う
博覧会は日頃の活動成果を立体化し、「モノ」と「ヒト」を結びつける場という役割があります。そのため、歴史や文化などの背景を考慮し、時代の情景を想起させるなど、展示物が持つ“意味”を表現するような装飾が求められるでしょう。
オランダで行われた「国際園芸博覧会(フロリアード)」の日本展示館の装飾では、日本の伝統的な循環型のライフスタイルと花き文化を結びつけ、博覧会のコンセプト「Growing Green Cities(成長する緑の都市)」を具現化。昔から伝わる “里山の風景と日本の花き文化”を、独創的に表現したことが高く評価されました。
関連事例:金賞&グランプリ受賞!日本の独創的な花き文化を世界へ
【装飾だけではない!】イベントの主催側に求められる準備
イベントを成功させるためには、集客や運営など、装飾以外にも多くの準備が必要です。より来場者の満足度を上げるために、会場装飾に加え以下のようなポイントを重視して、準備に取り組むと良いでしょう。
目的
イベントを開催することが決まったら、まずはコンセプトや趣旨といった“開催目的”を検討することが大切です。目的は、イベントの詳細を詰めていく上での基盤となります。例えば、イベントの開催目的がリード獲得か、商材PRかによって、ターゲットの企業規模や業界・業種、訴求すべき出展メリットが変わってくるでしょう。
ターゲット選定
イベントを訪れるターゲット選定は、集客施策や出展企業の募集、さらに装飾においても非常に重要な要素です。はじめに「どのような方に足を運んでもらいたいか」を決め、方向性を明確にしてから、全体のイベント準備を始めることをおすすめします。
会場選び
主催者側は会場を選ぶ際に、予算やアクセスの観点だけで決めるのではなく、出展企業数や来場見込み人数を予測して、来場者が安全に動けるような十分な広さの会場を選ぶと良いでしょう。
準備期間や片付け期間も考慮し、会場をおさえる期間は少し長めに取っておくことがおすすめです。会場レイアウトや備品など、事前に会場担当者と打ち合わせをしておくことで、よりスムーズな運営が可能になります。
イベントに参加する価値・メリットの訴求
参加するメリットがなければ、出展企業も来場者も集まりません。イベントに参加するとどんなメリットがあるのかを考えた上で、全体の企画を練る必要があります。
定めたターゲットにとってどのようなメリットが得られるイベントなのかを明確にして訴求することが重要です。
イベント制作会社の選び方
上記で紹介したように、イベントの開催には装飾以外にも様々な準備が必要となるため、企画から施工〜運営までを自社のみで行うのは難しい場合もあります。
その際、イベント制作会社にサポートを依頼することでスムーズに準備をすることができます。イベントをより成功に導くためには、イベント制作会社を選ぶ際には、以下のようなポイントに留意すると良いでしょう。
イベントタイプ別の実績
イベント制作会社によって、得意とするイベントの規模や分野は異なります。例えば、「イベントのトータルプロデュース」「イベントの企画・進行中心」「装飾や空間デザイン中心」など、会社によって専門分野は様々。
会社のHP等で実績を確認し、自分の開催したいイベントと似た事例の有無や、依頼したい業務を強みとしているかどうか、事前に確認しておくことがおすすめです。
サポートの範囲
イベントを開催するには、当日までに企画や会場装飾、ブースの施工、タイムテーブル作成など、様々な準備が必要になってきます。そのため、自社のノウハウがない領域の知識が豊富でしっかりサポートしてくれる、イベント制作会社を選ぶことが重要です。
「企画は自社で行い、その他の会場装飾など諸々の準備を任せたい」「当日の運営だけサポートしてほしい」など、問い合わせの段階で要望を伝え、自社のニーズと合致する制作会社を選定できると良いでしょう。
イベントの企画・設計・施工・運営はフジヤへご依頼ください
イベントにおいて特に来場者の満足度向上に重要な役割を持つ、会場装飾。イベントの成功には、装飾に加えて会場やターゲットの選定、イベントに参加する価値・メリットの訴求など、必要な準備が数多くあります。
そのため、イベントの装飾や運営に困ったら、実績のあるイベント制作会社にサポートを依頼することもおすすめです。
装飾を魅力的にして、イベントをさらなる成功に導きたい方は、イベントのトータルプロデュースを得意とする、株式会社フジヤへお気軽にご相談ください。展示会などのイベントをはじめ、商業施設や公共施設などの幅広い空間プロデュース実績があり、企画〜デザイン、設計、施工、デジタルプロモーションまでをワンストップで承ります。