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展示会のレイアウトでは何を意識すべき?ポイントやブース事例も紹介

目次

展示会は、自社の製品やサービスの魅力をお客様に直接伝えられる有効な機会。

ブースのレイアウトを工夫することで、集客効果を高められるのに加え、製品・サービスの特徴をお客様にわかりやすく伝え、商談や購買に繋げることも可能です。しかし、「ブースのレイアウトは自由度が高すぎて、どのように設計していいのかわからない......」という方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、展示会のレイアウト設計の基本から意識すべきポイント、具体的な事例までご紹介します。

展示会のレイアウトを決める前に確認すべきこと

展示会ブースのレイアウトを考える際には「来場者の動線」と「ブースの位置や広さ」を確認した上で決める必要があります。

この2要素の確認を怠ると、ブースへの入り口(開放部分)を人通りが少ない部分に設置してしまい、全く集客できなかった......といったことも考えられます。それぞれ検討すべきポイントを解説していきましょう。

来場者の動線

まずは、ブースを訪れる可能性がある来場者の動線を抑えておく必要があります。

展示会場の出入り口はどこなのか、また自社の展示スペース以外の配置はどうなっているのか、アテンダントがいる場合はどのように動くのか......など、会場全体の動線を理解することが必要です。

例えば、人が多く集まるセミナー会場の近くでは、入口を広げて多くの人を呼び寄せられるような、開放的なレイアウトが良いかもしれません。数万人の来場者が集まるような大きな展示会では、スタッフをブースの最奥に配置することで、「担当者に捕まって長い時間拘束されたらどうしよう......」といった警戒心が和らぐでしょう。

特に意識しなければならないのは“出入り口”です。せっかく広いブースでも、ブースへの出入り口のレイアウト次第で来場しにくくなってしまいます。例えば、出入り口付近に展示台を並べるレイアウトの場合、展示台の周りに来場者が密集して、ブースの出入り口が塞がれてしまうかもしれません。さらには、営業などを行うスタッフも展示台に集まり、ブース外の来場者とスタッフとの距離が短くなることで、来場者の警戒心が高まることも想定されます。

その一方、展示台の配置をブース中央にすることで、来場者は混雑することなくブースに入ることが可能に。来場者の意思で自由に製品を見て回れるようになるでしょう。また、スタッフと来場者の適度な距離感も担保され、ブースに入る心理的なハードルも低くなります。

このように、レイアウトを決める前に全体の動線を確認することで、来場者の動きに合わせた自然な形でブースへ呼び込めるレイアウトになります。

ブースの位置や広さ

展示会ブースの形状やレイアウトは、ブースの位置や広さ(=小間)をふまえて決めていく必要があります。位置や広さに合わせて、展示する製品・サービスの数や訴求方法を考えていきましょう。

例えば、展示会で最も小さい1小間のブースの場合は、アピールする製品数は1つか2つに抑え、端的なキャッチコピーで訴求することで、より来場者の印象に残りやすくなります。

また、展示会によっては高さ制限や壁面開放率などの「装飾規定」がある場合もあります。出展条件を踏まえた上で、レイアウトを検討しましょう。

展示会のレイアウトを決める際のポイント3選


次に、実際に展示会のレイアウトを検討する際に意識したい、3つのポイントについて解説します。 

  1. 運営リソースと来場者の導線のバランスを考えたレイアウトを決める
  2. シミュレーションを行う
  3. ブースの装飾とコンセプトを統一する

運営リソースと来場者の導線のバランスを考えたレイアウトを決める

ブースレイアウトのベースとなる開放面には大きく分けて、以下の5種類があります。


メリットデメリット
1面開放初めての出展でも運営しやすい出入り口が1方向のため、客入りが悪くなる可能性がある
2面開放配布物のストックや個人の荷物を置くスペースを取りやすいメイン通路に面していない場合は外観に工夫が必要
3面開放柔軟なブースデザインができるレイアウト次第で「デッドスペース」が生まれてしまう
4面開放どの方向からでも来場者を呼び込むことができるスタッフの人員配置が難しい
中〜大規模外観で大きなインパクトを与えやすい出展準備に時間がかかる

開放面が少ないほどブースを訪れたお客様を把握しやすいため、初めての出展でも運営しやすいですが、客入りは悪くなる可能性があります。逆に、開放面が増えて規模が大きくなるほど、ブースのレイアウトの自由度が上がり、お客様の入りが増えるメリットがある一方、その分運営が大変になります。

どの開放面を選択したとしても必ずメリット・デメリットがそれぞれ存在。よって、イベントの運営にかけられる人的リソースと来場者の導線のバランスを考慮して、レイアウトを決めると良いでしょう。

シミュレーションを行う

ブースのレイアウト設計の最中には、実際にシミュレーションを行うと、展示会当日の来場者の動線イメージを持ちやすくなります。

スタッフを来場者に見立てて、仮に設定したブース内を動いてもらうことで、「思っていたよりも、入り口が狭かった」「通路が狭く、アテンダントと来場者との距離感が近すぎた......」など、設計段階では気が付かなかったレイアウトの課題が見つけられるかもしれません。

可能であれば会場の下見も行うことで、当日の動線やより目立つデザインがイメージしやすくなるでしょう。

ブースの装飾とコンセプトを統一する

ブースの内装と外観で、まとまりのないデザインやレイアウトを行ってしまうと、製品ごとの関連性が来場者に伝わりづらくなったり、ブランディングの効果が薄まってしまったりすることが考えられます。

それぞれの担当者が連携し、ブースの装飾とレイアウトのコンセプトを統一することで、製品やサービスの魅力をより伝えられるブースになるように心がけましょう。

>ブースの装飾について詳しくはこちら

展示会ブースの装飾はどんなデザインがおすすめ?集客を成功させる設営を事例解説

【レイアウト別】展示会のブース事例3選

展示会ブースのレイアウトでは、製品やサービスの特徴に合わせて様々な工夫ができます。ここでは、集客効果を高めるレイアウト設計の実例とそのポイントを、3つご紹介します。

事例1.来場者を自然とブースの中に引き込むレイアウト事例


展示会ブースのレイアウトは、来場者の動線に沿った流れを意識することが重要です。

メインの展示を、来場者の動線となる「通路側の壁面」に大きく掲出し、ソリューションを来場者にアピール。さらに、ブースの外側展示からブース内の展示へと誘導する動線を設計することで、来場者が自然とブースの中に引き込まれるブースができます。

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事例2.来場者の誘引と密集回避を両立させたレイアウト事例


展示会ブースにとって、インパクトのある外観は集客力に影響する重要な要素の一つですが、それと同時にブース内の混雑を避ける動線設計も欠かせません。

本事例では、来場者の入り口が一箇所に集中しないよう、ブースを全面開放とし、大型ディスプレイや縦長モニター間に通路を設置。また、カテゴリ別の展示もブース内の各所に分散しており、来場者が見たいものを自由に行き交うことのできるブースとなっています。

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事例3.購買意欲を高める体験型レイアウト事例


ブースのレイアウトを工夫し、ブース内でイベントや体験を開催することも、集客や来場者の購買に繋がるでしょう。

本事例では、ブース面積の1/3を、新製品のPR・情報発信エリアに。ブースで現役プロによるトークショーを開催したり、試打・フィッテイングの体験をしてもらうことで、来場者の購買意欲を高めるよう工夫を施しています。

関連事例:来場者の購買意欲を高める体験・体感展示

展示会・イベントの企画・設計・施工・運営はフジヤへご依頼ください

展示会で集客できるブースを作るには、来場者の動線を考慮し、装飾とコンセプトを統一したレイアウトが必要です。自社がアピールしたいものだけを詰め込んだレイアウトにしてしまうと、思ったような集客効果が得られなくなるかもしれません。

集客をはじめ、製品・サービスの認知度向上、さらには商談に繋げるまでを大きく左右する、展示会ブースのレイアウトの設計には、来場者の動線設計をはじめとする事前の準備やノウハウが必要です。

展示会ブースのレイアウト設計でお悩みの企業は、ぜひ空間演出のプロ集団である株式会社フジヤまでご相談ください。一社一社に最適なレイアウトをデザインし、企画・設計から施工・運営までトータルサポートいたします。